高田元太郎/師事した３人の重要なギタリスト

アベル・カルレバーロ

アベル・カルレバーロ は間違いなく今日のもっとも優れたギタリスト、ギター教授であり作曲家である。

ウルグアイのモンテビデオに生まれた彼は現在世界中で認知されているところのギターテクニックの新しい方法論を開発したことで知られている。

ヴィラロボスやセゴヴィアの教えを受けた彼は南北アメリカ、ヨーロッパ、最近では台湾や韓国でも演奏活動を行っている。

彼の演奏旅行では一般的に講習会と合わせて行われるが その中から多くの世界的ギタリスト達が生まれた。

彼の教えを受けたギタリスト達は多くのギターコンクールで輝かしい入賞歴を示し、また演奏家としても成功している。

何人かの名前を挙げると エドワルド・フェルナンデス、ロベルト・アウセル、バルタサール・ベニーテス、ミシェル・サダノフスキー、ミゲル・アンヘル・ジロレ、アルバロ・ピエッリなどで、今現在世界的にもっとも評価されているギタリスト達である。

彼の作曲家としての経歴は現在重要なギターレパートリーの一つとなっている独創的な「南米風前奏曲集」をはじめとして多くのギター曲を作曲している。

また彼は一般的なギター製作法とは違った概念と デザインを導入した新しいギターも開発した。

カルレバーロは２０年以上も前からギターテクニックのための新しい方法論を探してきた。

彼の教育的著作物には「ギターの学校・ギターにおける方法論の展開」やメソッド的な「クワデルノ」（ノートという意味）、「カルレバーロ・マスタークラス」シリーズがある。

彼の比類なき音楽の分野に対する貢献に対して１９８５年の３月には アメリカ合衆国機構より「ディプロマ・オブ・ホーナー」、１９８７年ベネズエラ政府より「アンドレス・ベジョ賞」を授けられた。

17th July 2001